みなし残業の罠とは?損をしないための確認ポイントと違法性の見極め方

みなし残業とは、あらかじめ一定時間分の残業代を給与に含めて支払う仕組みです。
求人票では「固定残業代」「固定残業手当」と書かれていることもあります。

ただし、みなし残業があるからといって、何時間でも残業させていいわけではありません。
決められた時間を超えた分は、追加で残業代が支払われるのが基本です。

この記事では、みなし残業の意味や求人票で見るべきポイント、今の働き方に不安があるときの考え方をわかりやすく整理します。

目次

みなし残業とは?

みなし残業とは、一定時間分の残業代をあらかじめ給与に含めて支払う仕組みです。

求人票では、次のように書かれていることがあります。

表記例 意味
固定残業代20時間分を含む 20時間分の残業代が給与に含まれている
固定残業手当35,000円含む 一定額の残業手当が給与に含まれている
20時間超過分は別途支給 決められた時間を超えた分は追加で支払われる

大事なのは、みなし残業があるからといって、残業代が一切出ないわけではないという点です。

固定残業時間を超えて働いた場合は、超えた分の残業代が追加で支払われる必要があります。

みなし残業で確認したい3つのポイント

みなし残業の求人を見るときは、給与の総額だけで判断しないことが大切です。

特に確認したいのは、次の3つです。

確認ポイント 見る理由
何時間分の残業代なのか 20時間分なのか、40時間分なのかで負担が変わる
固定残業代を除いた基本給はいくらか 給与が高く見えても、基本給が低い場合がある
超過分が別途支給されるか 決められた時間を超えた分の扱いを確認するため

例えば、月給25万円と書かれていても、その中に40時間分の固定残業代が含まれている場合があります。

この場合、単純に「月給が高い」と見るのではなく、基本給と残業時間のバランスを見る必要があります。

みなし残業がある求人で不安になりやすいこと

みなし残業がある求人を見ると、不安になる人も多いと思います。

毎日残業する前提なのかな…

固定残業代込みって、損してるのかな…

残業しても追加で払われない会社だったら怖い…

こう感じるのは自然です。

みなし残業そのものが必ず悪いわけではありません。
ただ、求人票の書き方があいまいだったり、実際の残業時間がかなり多かったりする場合は注意が必要です。

特に、固定残業時間を超えているのに追加の残業代が出ない場合や、そもそも何時間分の残業代なのか分かりにくい求人は慎重に見た方がいいです。

求人票で見るべきポイント

みなし残業がある求人では、給与額だけでなく、内訳を見ることが大切です。

求人票では、次のような書き方になっているか確認しましょう。

見たい項目 確認する内容
基本給 固定残業代を除いた金額が書かれているか
固定残業代 何時間分・いくら分なのか分かるか
超過分 固定残業時間を超えた分が別途支給されるか
実際の残業時間 面接や口コミなどで確認できるか

求人票だけでは分からないこともあります。

その場合は、面接で確認したり、転職サービスを通じて聞いてもらったりするのも一つの方法です。

特に、今の職場で残業や休日出勤に悩んでいる人ほど、次の会社の労働条件は慎重に確認した方が安心です。

みなし残業が合わないと感じるなら働き方を見直すのも選択肢

みなし残業のある会社でも、実際の残業が少なく、働きやすい会社もあります。

一方で、毎日残業が当たり前になっていたり、固定残業時間を超えても追加支給の説明があいまいだったりすると、不満が大きくなりやすいです。

もし今の職場で、

残業代込みだから仕方ないと言われる…

毎日残業しているのに給料が増えない…

この働き方を続けるのはきつい…

と感じているなら、一度ほかの求人と比べてみるのも大切です。

同じ業界や職種でも、会社によって残業時間や給与の見せ方はかなり違います。

自分だけで求人を探す場合 転職エージェントを使う場合
求人票を一つずつ確認する必要がある 希望条件を整理しながら相談できる
給与内訳を自分で読み取る必要がある 気になる条件を相談しやすい
残業時間の実態が分かりにくい 事前に確認してもらえる場合がある
一人で判断して不安になりやすい 働き方を整理しながら進められる

転職するかどうかをすぐに決める必要はありません。

まずは、自分の働き方や給与条件を整理して、「今の会社以外にどんな選択肢があるのか」を知るだけでも十分です。

みなし残業や働き方に不安がある人へ

今の残業時間や給与条件に違和感があるなら、
一人で抱え込まず、自分に合う働き方を整理してみるのも選択肢です。

まとめ:みなし残業は中身を確認することが大切

みなし残業とは、一定時間分の残業代をあらかじめ給与に含めて支払う仕組みです。

ただし、みなし残業があるからといって、何時間でも残業させていいわけではありません。
固定残業時間を超えた分は、追加で残業代が支払われる必要があります。

求人票を見るときは、月給の総額だけでなく、基本給・固定残業時間・固定残業代・超過分の支給を確認しましょう。

今の職場で残業や給与条件に違和感があるなら、ほかの働き方と比べてみることも大切です。

無理に転職を決める必要はありません。
まずは、自分が納得できる働き方を整理するところから始めてみてもいいかもしれません。